カバールーフ、スレートカバーならスレート専門メーカーへ
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工場・倉庫棟スレート屋根のリニューアル(葺き替え)、新築に最適
導入後に高い費用対効果をもたらす
高強度・長寿命・高断熱の3拍子が揃った
創業70年のスレート専門メーカーによるカバールーフ工法材
ヤマトカバールーフ650
プロの現場で支持される3つの理由
1
普通車※が乗っても壊れない、抜群の耐荷重性能を誇る ※ 重量1トン以上
2
工場や倉庫棟の美観が向上。雨漏りも防止
3
既存スレートを残すことで大きな断熱性を保ち、室内の快適環境を実現
『ヤマトカバールーフ』は、波形スレート材の老舗メーカーである大和スレートが考え抜いた、現場のプロが満足するカバールーフ(屋根カバーとも呼ぶ)工法材です。
カバールーフ工法は、より早い納期で廃材を出さずにスレート屋根の葺き替えが完了する、おなじみのリフォーム工法の1つです。 古くなったスレート屋根の上から軽量金属板「ガルバリウム鋼板」の屋根材を被せるもので、スレート屋根の完全葺き替えに比べて古いスレートの解体工事や廃材処理が不要。このため、施工コストを抑えられ、施工自体も簡単なので短い工期でリフォームを完了できます。
大和スレートは、1947年(昭和22年)に創業したスレートメーカーです。創業以来、高剛性かつ長寿命のスレート材をご提供し続けており、その高い技術とノウハウ、多くの実績を元に開発・製造したのが、カバールーフ材『ヤマトカバールーフ650』です(写真1)。
写真1
『ヤマトカバールーフ650』。
フラットタイプの1型(上)と、
リブ付きタイプの2型(下)の2種類を用意
独自形状が屋根に高い強度と堅牢性をもたらす
クルマ1台分の耐荷重を誇る
図1
ヤマトカバールーフ650の断面図。一般的なカバールーフ材と異なり、山の頂点にあるリブ加工部と、谷が始まる左右の折れ部分の2点でカバールーフ材をガッチリ支える
写真2
ヤマトカバールーフ650の山頂部には、微妙な"折り"があり、耐久性や水切りの良さを高めている
写真3
ヤマトカバールーフ650対応の役物『曲棟ラジアル(実用新案登録 第3198899号)』。その他にも、大和スレートでは多種多彩な役物や鋼板部材を用意している
既存スレートとヤマトカバールーフ650の組み合わせにより、 約1トン以上の耐荷重性能を実現できます。 これにより近年、多発する工場や倉庫棟の踏み抜きによる墜落事故防止の対策にもなります(動画)。また、ヤマトカバールーフ650に対応した役物『曲棟ラジアル(実用新案登録 第3198899号)』も用意しており、 同製品を併用することで曲棟の耐風強度・荷重強度を大幅に向上できます(写真3、4)。
ヤマトカバールーフ650との統一されたデザインにより、 施工後の美観も自慢の1つです。 その他にも当社では、 様々な鋼板部材を用意し、屋根の形状や環境、取り付け条件などに合わせたご提供が可能です。
写真4
左が一般的な平棟収まり、右は曲棟ラジアルとヤマトカバールーフ650を施工したもの。
屋根から棟までデザインが統一され、美しいフォルムを醸し出す
防水形状により強風・台風にも強い
屋根の美観を損なわず、高剛性・高耐久のタフ構造
■構成図
図2
ヤマトカバールーフの構成図。既存スレートに比べて、山谷の高低差が少ないのが特長。
これにより施工後に凹凸感が目立たず、フラットで美しい仕上がりを実現
一般的にスレートは、鋼板に比べて波形が直線的に続いていません。 そのため、 歪んだ部分には膨らみが生じますが、ヤマトカバールーフ650では山と谷の高低差が少ないことで歪んだ部分があっても大きく膨らまず、 施工後の仕上がりも美しくなります(図2)。
美しさとともに、カバールーフ材の仔細かつ様々な部分に工夫をこらすことで耐久性を高めて長寿命化に貢献しています。 例えば、 金属板の重ね部分を「ムダ曲状」にし、 段差を設けることで防水性を高め、 強風や台風時の横風に対して強度をもたせています。
ヤマトカバールーフ650自体の強度とともに、 既存スレートとの二重ぶきとなることで屋根全体の強度アップと耐久性も向上。 既存スレートの強度不足のため諦めていた太陽光発電システムの安全設置・運用も可能となり、 大和スレート製の太陽光ベース金具と併用することで、工場や倉庫棟のスレート屋根を有効活用した太陽光発電が行えるようになります。
写真5
ヤマトカバールーフ650の施工前と施工後。老朽化したスレート屋根が見違えるような美しさになり、周辺地域の住民への印象や好感度もアップ
オプション
組み合わせれば"鬼に金棒"
ガルバリウム塗装鋼板『スーパーガードGLつよし』
図3
ガルバリウム塗装鋼板『スーパーガードGLつよし』の構造図。 鋼板の上塗りをポリウレタン系樹脂塗装と高耐食プライマー(厚膜タイプ)、 化成被膜の3層で形成。 学校、 病院、公共施設などの建物の屋根などに採用され、 海沿いや工業地帯の工場や倉庫棟など、 比較的、過酷な環境下でも利用されている
光熱費削減を狙い、費用対効果を上げる
夏場−14°C、冬場+11°Cの断熱効果
既存スレートとヤマトカバールーフ650の間に約30mmの空気層ができ、これにより建屋の室内空間に高断熱効果をもたらします(図4)。
例えば、 夏の8月ではヤマトカバールーフ650施工前後の室内外の温度差が-14.1°C、同じく冬の2月では+11.2°Cという実証実験の結果が得られています(グラフ)。夏は涼しく、冬は暖かい室内環境をもたらすことで、1年を通して工場や倉庫で働く従業員が快適に作業できるとともに、 空調やエアコン、 暖房器などの光熱費を大幅に抑えることができます。
さらに断熱効果を上げるため、 ヤマトカバールーフ650の裏面に「ポリウレタンフォーム貼り(断熱材貼り)」も行えます(写真6)。
写真6
ヤマトカバールーフ650は、ポリウレタンフォーム貼り(断熱材貼り)をすることでさらに断熱効果を高められる
図4
既存スレート屋根の上にヤマトカバールーフ650を施工すると、その間に平均約30mmの空気層が生まれる。 この空気層が断熱効果をもたらし、 夏涼しく、 冬暖かい室内環境を実現する
ヤマトカバールーフの断熱性能試験
試験方法:JIS A 1420付属書B 校正熱箱法
試験箱上部900角に開けられた部分に試験体を取り付け、箱下部よりヒーターで一定の熱をファンにて撹拌し(下部温度33度)製品上部に伝わる熱の測定及び、ヒーターの出力数の変化により数値を求めていく(室内温度13度エアコンにて一定とする)。
試験体2-2 大波スレート+ヤマトカバールーフ650 ウレタン貼りでは熱貫流率※0.77W/(m²・K)との結果となりました。
他社品の袋入りグラスウール100mm厚品を挟み込んだ折板の断熱二重屋根では熱貫流率約0.8W/(m²・K)となっており、スレートの上に被せるだけでそれに匹敵する断熱性能を持っています。
試験体名 | 構 成 | 寸 法 |
---|---|---|
1-1 | 大波スレート | 518×906mm |
1-2 | ヤマトカバールーフ650 | 525×903mm |
1-3 | ヤマトカバールーフ650 ウレタン貼り | 520×903mm |
2-1 | 大波スレート+ヤマトカバールーフ650ペフ貼り | 525×900mm |
2-2 | 大波スレート+ヤマトカバールーフ650ウレタン貼り | 530×903mm |
2-3 | 大波スレート+ヤマトカバールーフ650(遮熱塗料塗り) | 528×902mm |
項 目 | 結 果 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
1-1 | 1-2 | 1-3 | 2-1 | 2-2 | 2-3 | |
伝熱面積(m²) | 0.4693 | 0.4741 | 0.4696 | 0.4725 | 0.4786 | 0.4763 |
熱貫流抵抗(m².K)/W | 0.25 | 0.26 | 0.51 | 0.57 | 1.3 | 0.48 |
熱貫流率W/(m².K) | 4.0 | 3.8 | 2.0 | 1.8 | 0.77 | 2.1 |
※熱が、材料を通して温度の高い空間から低い空間へ伝わる現象を「熱貫流」といい、そのときの「熱の伝わりやすさ」を表す数値を「熱貫流率」という。この数値が小さいほど熱を伝えにくく、断熱性能が高い
工場、倉庫棟の屋根を丈夫に、美しく
ヤマトカバールーフ650は、 発売以来、様々な産業ジャンルでの工場や倉庫棟の新築、リニューアルに数多く採用され、 高い評価をいただいております。
大和スレートは、 全国に工場・支店を置くため、 対応も迅速で安定した部材のご提供が可能です。
熊本県・大東肥料株式会社様
工場経営でお悩みの1つに「光熱費」があります。 生産設備や機械の稼働に加えて、 工場内で必要不可欠な冷暖房の空調、 照明など大量の電力が必要になり、製造コストを押し上げます。 大和スレートでは、そんな工場経営者様や、 設備管理者様にカバールーフ屋根材をベースとした"省エネ・創エネ工場"をご提案いたします。
工場の広い屋根スペースや敷地などを有効活用した「太陽光発電システム」や長寿命で明るい「LED照明」、 売電や災害時の停電に役立つ「蓄電システム」を併用することで、 さらに高い省エネや節電効果が狙えます(図4)。
大和スレートでは、 創エネの要である太陽光発電パネルも、 工場建屋に美観を損なわず、 しっかりと固定可能な『太陽光ベース金具』をオプションとしてご用意しています(写真7)。
写真7 太陽光架台設置用『太陽光ベース金具』
図4
カバールーフと太陽光発電システム、LED照明、蓄電システム、空調機器を組み合わせることで、
工場の節電・省エネ効果の大幅アップを狙う
協力:パナソニック株式会社様